春先にずっと欲しかったレモンの苗木を買ってきた。
直植えが出来ればいいのだが残念ながらできない。できるだけ大きな鉢に植替えた。土もこだわりの果樹専用土を買って。
まだ今年は無理だろうと思っていたが、毎日の水やりの甲斐あってか日に日に大きくなって夏に花を次々と咲かせた。
それはすごく小さくて白くて可憐な花だった。微かに甘い匂いがした。
人工授粉しないと!と思ってツンツンしてみたら、中から小さな虫がドバっと這い出てきた。正直ちょっとひいた。自然に任せればいいのだ。
それから遠巻きに見守るようにした。
合計3つ実をつけたが、毎晩のスコール並の雨風で小さな実がポロっと下に落ちていた。
「あーわたしのレモンが……。」膝から崩れ落ちた。
小さいけどレモンの形になっている。「ちょっと切ってみるか」と思い輪切りにした。キッチンにふわっと柑橘系のいい香りが広まった。
アイスティーを飲んでいたので飾りにつけてみた。
小さすぎてちょっと笑える。
残り1つ。頑張ってくれ。期待が高まる。段々レモンの形に育ってきた。
台風が来る予報。玄関にしまおうか…?そこまで必要?過保護母さんの悩みは尽きない。